油流出、被害拡大防げ 関係機関が机上訓練
愛媛、広島両県の行政機関や石油会社などでつくる「備後灘・伊予灘海域排出油等防除協議会連合会」は25日、今治市東門町5丁目のテクスポート今治で、海上での油流出事故を想定した机上訓練を行い、効果的な対応や連携を確認した。
瀬戸内海は潮流が速い海域が多い上、島々が点在するため、油流出事故の被害が広範囲に及ぶ恐れがある。連合会は毎年、机上や実地で訓練をしており、今回は36機関・事業所が参加した。
訓練は地区ごとに行い、東予地区は今治市の菊間港沖でタンカーが他船と衝突し、C重油7200キロリットルが流出したと想定。参加者はタンカー周囲にオイルフェンスを二重に張って被害を最小限に食い止めたり、ヘリコプターで油の拡散状況を監視したりするなどの対応を打ち合わせた。